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国宝・火焔型土器
【新潟県十日町市】
縄文人は、狩猟や採集、漁労を生計の基盤として自然と共生し、障がいのある人も支えながら集団で助け合い、定住による平和で安定した暮らしを1万年以上に渡り営んでいたと言われています。この縄文人の暮らしや美意識は、世界に誇れる日本独特の文化であり、国際紛争や環境破壊など現代社会が抱える様々な課題に対し、その解決の可能性を示唆する文化であると考えます。
縄文土器としては全国唯一の国宝・火焔型土器
このような縄文時代に、火焔型土器は、今から4800年から5300年前に作られた縄文中期を代表する土器です。ダイナミックな突起とうねるような文様が大きな特徴で、十日町市の笹山遺跡からは、火焔型土器など深鉢形土器57点を含む笹山遺跡出土品928点は、平成11年6月7日に国宝に指定されました。
国宝・火焔型土器は、全国の国宝1,120件の中で最も古く、新潟県唯一の国宝であり、縄文土器としては国内唯一の国宝です。この時代に作られた土器や土偶は、再生への祈りなど深い精神性に満ち、岡本太郎が絶賛したその造形美は、日本美術の原点と言われています。
世界的に高い評価
十日町市が誇る国宝・火焔型土器は、平成30年にはフランスのパリで開催されたジャポニスム2018「深みへ」展や「縄文―日本における美の誕生」展のほか東京国立博物館の特別展「縄文-一万年の美の鼓動」などに展示され、日本を代表する原始美術として国内外から高く評価されています。
十日町市博物館がリニューアルオープンしました。
十日町市が誇る国宝・火焔型土器は、2020年6月に新館オープンした十日町市博物館で常設展示しています。
国宝展示室など内容も充実しています。
ぜひともご来館いただき実物をご覧ください。
十日町市博物館
〒948ー0072 新潟県十日町市西本町1丁目448ー9
問い合わせ:025-757-5531
https://www.tokamachi-museum.jp/